賠償金未払い加害者に対し遺族が再提訴、国に問題解決を求める声も

賠償金払わぬ加害者、「逃げ得許せない」遺族が再提訴　訴訟費用かさみ断念するケースも

　犯罪被害者や遺族への賠償金を加害者が支払わず、被害者側が再び裁判を起こさなければいけない事例が問題となっている。賠償命令から一定期間が経過すると効力が消滅するためで、訴訟費用の負担から再提訴を断念する人も少なくない。加害者の逃げ得を許すような現状に、国による問題解決を求める声が上がる。（篠原拓真）

www.kobe-np.co.jp

加害者が賠償金を支払わず、被害者遺族が再提訴を行う事例が問題となっている。賠償命令から一定期間が経過すると効力が消滅するため、再提訴を断念する人もいる。国による問題解決を求める声も上がっている。具体的な事件として、傷害致死事件の被害者の遺族が加害者に賠償金の支払いを求めて訴訟を起こしたが、加害者は出廷せず、主張もなしで審理が終了した。加害者は自分の妹を連れ回していると勘違いして被害者に暴行を加えた事件で、被害者は死亡した。加害者には懲役１４年の実刑判決が言い渡され、賠償金の支払いも命じられたが、現在まで一円も支払われていない。被害者遺族の一方は再提訴に踏み切り、もう一方は費用の問題や生活状況を考慮して再提訴を断念した。

加害者が賠償金を支払わず、遺族が再提訴を行っている事例には問題があるにゃ。国による問題解決が求められているにゃ。